私が考える不妊治療にとって大切な能力
不妊治療を続ける上で大切な能力のお話です。
サラリーマンには、業務に関する知識や企画力、プレゼン能力、コミュニケーション能力など様々な能力が求められます。
ただ、私にはそんな能力ありません(笑)
そんな私が唯一誇れる能力があります。
それが「回復力」です。
ちなみに、今回の記事を書くにあたりネットでいろいろ調べてみると、一般的にこの力のことを「レジリエンス(Resilience)」というようです。詳しく知りたい方は、検索してみてください。
学生時代に鍛えられた回復力
学生時代所属していた研究室の指導教官は、とにかく厳しい方でした。
ゼミのために用意した資料をビリビリに破られ投げつけられる。そして罵声の雨嵐。
家にいてもメールが来るとすぐに対応する必要があるため、常にストレスと隣り合わせ。
一晩メールの返信を怠ると、それはそれは面倒なことに…
はっきり言って、超絶ブラック研究室です。
社会人は大変だとよく聞きますが、ぶっちゃけ私にとっては学生時代の方が遥かに大変でした。
少しフォローしますが、指導教官のことは、人としては残念な方だと思いますが、仕事人としては人生で一番尊敬する人です。
そんな辛い日々に鍛えられた能力こそが回復力です。
どんなに怒られ落ち込んでも、数日のうちに見事復活する能力。
この能力があったからこそ、辛い学生時代を耐えることができました。
不妊治療で活かされた回復力
研究室というストレス地獄から解放され、すっかり社会人生活を満喫していた私を襲ったのが、不妊治療の日々でした。
何度も繰り返す「今回もダメだった」という事実。
そして続く治療の日々と高額な費用。
その上、旦那として嫁を支えなければならないという責任感も重なり、いつ心が折れてもおかしくない状況でした。
特に、初めて妊娠が発覚し喜びに満ち溢れたのもつかの間、嫁からの流産を知らせるメール。
あまりのショックに帰宅途中、初めて泣いてしまいました。
もう子供は諦めようかと何度も悩みました。
夫婦二人の生活も悪くないんじゃないかと想像したこともあります。
ただ、どうしても子供が欲しいと不妊治療を続けることができたのは、回復力のお陰です。
回復力がなければ、不妊治療を継続することはできず、娘が生まれる事もなかったと本気で思っています。
人間誰しも落ち込む時は落ち込みます。
どんなにメンタルを鍛えても限界があります。
大切なことは、どれだけ落ち込んでも、そこから復活する回復力を備えておくことです。
それは、不妊治療だけでなく、仕事などにも通用する能力だと思っています。
もちろん、年齢や金銭的な問題でどうしても諦めなければならない時はくるかもしれません。
治療を継続したからと言って、必ず子供を授かることができるとも限りません。
ただ、「治療を継続するか」それとも「治療をやめるか」それを判断する時の精神状態は少しでもポジティブでいたいと思い治療を続けていました。
そのためにも、回復力が大切だと思っています。
おわりに
以上、偉そうに書き綴ってしまいましたが…
正直言うと、二年ぶりに不妊治療を始めた自分へ言い聞かせる意味で記事としてまとめてみました(二度目とはいえ、やっぱり不安ですから)。
もし治療をやめる判断をする時が来たとしても、少しでもポジティブでいたいと思っています。