奨学金制度の実態!優秀な人には、どんどん給付してあげれば良い
最近何かと奨学金に関するニュースを見ることが増えてきました。
その多くは、「卒業後に奨学金が返せない」「自己破産する」という趣旨のものです。
その中で、勝間和代さんのテレビ番組での発言を取り上げたニュースの内容が、個人的に共感出来たので、私も便乗してみたいと思います。
本日は私の周りで奨学金を借りていた友人のケースを3つほど紹介した上で、私が思う現在の奨学金制度の問題点を整理してみました。
私の周りで奨学金を借りていた友人
ケース1:家庭の事情で借りてい友人A
友人Aは母子家庭で育ち、親からの金銭的な援助が厳しかったことから、奨学金を借りて大学に通っていました。
Aはバイトで稼いだお金と奨学金で学費と生活費を賄っていましたが、成績も優秀で、卒業後は公務員となりました。
おそらく、奨学金もコツコツ返していってるのではないかと思います。
まさに、奨学金制度が対象とすべき典型的なケースだと思います。
ケース2:遊ぶために借りていた友人B
友人Bの家庭は決して貧しいわけではありませんでした。
ただ、仕送りとバイトだけでは十分に遊ぶお金を確保することが出来ないため、奨学金を借りていました。
正直言って、奨学金を借りる必要が無いケースです。
偏見かもしれませんが、卒業後に奨学金を返せないと嘆いている人の中には、一定数このようなケースが含まれていると思っています。
ケース3:何となく借りていた友人C
友人Cはかなりの仕送りを貰っており、バイトもしていませんでした。
奨学金を借りている理由は、周りが借りているから何となく…という奨学金って何だっけ?と思わせるケースです。
実際、Cは仕送りだけで生活費を賄えていたため、奨学金はほとんど手をつけていないと言っていました。
その上、彼は成績も優秀だったため、卒業後の返還は全額免除となっています。
Cのケースは少し特殊だとは思いますが、周りに流され何となく奨学金を借りているケースも一定数あると思います。
現在の奨学金制度に思うこと
奨学金を借りていた友人のケースを3つほど紹介してきましたが、そんな彼らを見てきた私が現在の奨学金制度に思うことは以下の通りです。
(1)奨学金借りている奴多すぎ
将来の事を考えず、安易に借りている人がいる印象を学生時代から持っていました。
先ほどの例でいきますと、友人BやCのケースです。
数万円もする服を何着も持っていたり、車やバイクに乗っていたり…
明らかに本来の奨学金の趣旨とかけ離れた目的で借りている人が一定数います。
はっきり言って、将来の事を考えず、遊ぶために奨学金を借りて、後々苦しんでいる人は自業自得だと個人的には思っています。
(2)簡単に奨学金を貸しすぎ
自業自得とは言え、そんな相手に奨学金を貸している現在の制度も改善する必要があると思います。
まして、奨学金に税金が投入されている以上、簡単に奨学金が借りることが出来る現在の制度は、考え直す必要があると感じています。
つまり、受給条件を厳しくすべきだと思っています。
その際、親の収入や学業はもちろん、将来的に返すことが出来る見込があるか審査(学校の就職率など)する必要もあると思います。
以下のニュースでも取り上げられていますが、大学別の奨学金「延滞者数」も一つの指標として参考になるかもしれません。
言い方は悪いですが、たとえ金銭的な理由で大学に行けないとしても、その人が将来奨学金を返す見込みがないのであれば、奨学金を貸すべきではないと思っています。
なぜなら、貸した方(税金という意味では国民)も借りた方も誰も幸せになれませんから。
(3)給付を基本とすべき
現在の奨学金制度の多くは借金です。
ただ、個人的にはそもそも奨学金は返す必要が無い給付型であることが望ましいと思っています。
もちろん、その際は(2)で触れたような簡単に奨学金が借りられる仕組みを変えることが前提です。
本当に奨学金が必要な人、そして将来返す見込みのある優秀な人には、どんどん給付すれば良いと思っています。
その財源はどうするんだと思う方もいるかもしれませんが、奨学金のおかげで大学に行けるようになった優秀な人は、いっぱい稼いでいっぱい税金を納めてくれるでしょう。
少々安易な発想かもしれませんが、意外と元は取れると思っています。
おわりに
今回は私が思う現在の奨学金制度の問題点を整理してみました。
なかなか発言しにくい問題でもありますが、しっかりと議論して改善されればと思っています。
以下の記事は、以前に書いた私の返済状況です。